食物繊維が豊富な大麦若葉

ご家庭で馴染みが深いのは「小麦」ですよね。パン生地や麺類、揚げ物などにも欠かせません。これに対して大麦は、食用には適さないとされてきました。硬い食物繊維に覆われている上に、すり潰しても小麦粉の様な粘りがなくて食材としての価値を見出されなかったのです。ビールや味噌、醤油の材料に使われたり、家畜のエサとして利用されて来ました。

イネ科の１～２年草で西アジアや中東などが原産のようです。日本では乾いた実が一組ずつの「二条大麦」や三組ずつの「六条大麦」が有名ですよね。

一番身近に感じるのは麦茶でしょう。大麦を殻ごと炒ってお茶として頂きます。

豊富な食物繊維の他に、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルと、抗酸化作用のあるビタミンＥやビタミンＢ群、もちろんβカロチンや酵素なども多く含まれています。

健康目的の青汁に利用されるようになったのは近年で、それまでは主に苦味のあるケールが使われて来ました。

栄養価が高い上に飲みやすいとなれば、野菜嫌いなお子さんに飲ませたくなるのもとうぜんでしょう。糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病の予防。それに動脈硬化やリウマチなどにも効果があるとされています。

外食やお弁当で不足しがちな野菜を、美味しい青汁で上手に摂りたいものですね。

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